うた：赤木恵子　ピアノ伴奏：本多裕子（二本松市在住）
友情出演（郡山女子大学短期大学部音楽科卒業生／福島県在住）
　平山翔子、佐藤香織、佐藤恵子

二本松市コンサートホール（二本松市亀谷1−５−１）
JR二本松駅から徒歩約10分
東北自動車道・二本松ICから車で約７分

2013年５月19日（日）
14時開演（13時30分開場）

主催／島燈社
後援／郡山女子大学・同短期大学部、二本松市教育委員会、福島民報社、福島民友新聞社

入場料／一般1000円、中学生以下無料、全席自由

当コンサートの収益金の全額を『東日本大震災ふくしまこども寄附金』に提供致します。収益が出ない場合は一定額を拠出して寄付させていただきます。

　東日本大震災で被災された方々のために自分でできることを何かしなければ、との声楽家本人の思いで催行されている企画のひとつ。昨年行なった東京でのコンサートではチケット代金の一部を義援金（日本赤十字社）として提供。今回はピアノ伴奏担当の本多裕子女史が二本松市在住という縁で、同地の仮設住宅で生活しておられる避難者の方々50名様を無料ご招待。また、多くの人に気軽に足を運んでいただくために入場料を低価格に設定。収益が出た場合はその全額を『東日本大震災ふくしまこども寄附金』に提供し、赤字の場合は一定額を拠出して寄付させていただきます。プログラムは、童謡から歌曲、歌謡曲、民謡など、親しみやすい曲を主に用意。ご来場者の方々もいっしょに歌えるコーナーもあります。

＜赤木恵子チャリティーうたコンサート＞は福島県二本松市の二本松市コンサートホールで行なわれ、無事に終えることができました。
　当コンサートの入場料収益の全額に、会場でのCD販売収益、および協賛金を加えて「東日本大震災ふくしまこども寄附金」に寄付させていただきました。振込は、５月23日（木）午前に実行致しました。
　ご来場いただきました方々、会場に足を運べないがチャリティーには参加したいと協賛金のかたちで現金を送ってくださった方々、また開催に当たって「後援」をいただきました各団体様、そして出演者、関係者・スタッフの方々……このコンサートに有形無形でかかわってくださったすべての方々のご理解とご協力に深く感謝致します。
　皆さま、本当にありがとうございました。

2013年５月吉日
島燈社

「イヨマンテの夜」を熱唱する赤木恵子とピアノの本多裕子

① お猿のかごや（詞：山上武夫　曲：海沼実）
② ばあやたずねて（詞：斎藤信夫　曲：海沼実）
③ 浜辺の歌（詞：林古溪　曲：成田為三）
④ 平城山（詞：北見志保子　曲：平井康三郎）
⑤ うたうだけ（詞：谷川俊太郎　曲：武満徹）
⑥ 翼（詞・曲：武満徹）
⑦ サマータイム（詞：Dvbose Heyward　曲：George Gershwin）
⑧ 津軽のふるさと（詞・曲：米山正夫）
⑨ 喜びも悲しみも幾歳月（詞・曲：木下忠司）

―――――――休憩（15分）――――――――――――――――――

⑩ まごころ（詞：山上路夫　曲：三木たかし）
　　　＜ピアノ弾き語り：赤木恵子＞
⑪ 私の大好きなお父さん（オペラ『ジャンニ・スキッキ』より）　
　　ソプラノ：佐藤香織　ピアノ：佐藤恵子　曲：G.プッチーニ
⑫ ノクターン 第２番 op.9-2（曲：Ｆ.Ｆ.ショパン）
　　　ピアノ：平山翔子
⑬ 高原列車は行く（詞：丘灯至夫　曲：古関裕而）
　　　　来場者と出演者による合唱
⑭ とんがり帽子（詞：菊田一夫　曲：古関裕而）
　　　　来場者と出演者による合唱
⑮ イヨマンテの夜（詞：菊田一夫　曲：古関裕而）
⑯ 新庄節（山形県民謡）
⑰ 新相馬節（福島県民謡）
⑱ 死んだ男の残したものは（詞：谷川俊太郎　曲：武満徹）
＊花束贈呈
＊アンコールにかえて　ご来場者の皆さんと出演者全員による「とんがり帽子」の合唱。

　コンサートは、オープニング曲の「お猿のかごや」で歌い手が猿のお面を着けて登場、会場が一気に笑いの渦に。前半最後の曲「喜びも悲しみも幾歳月」では、会場の年配の方々も一緒に熱唱。後半には、友情出演者がそれぞれイタリア歌曲とピアノソロを１曲ずつ披露。ご来場者の皆さまと一緒に歌うコーナーでは、福島市出身の作曲家・古関裕而の「高原列車は行く」「とんがり帽子」を合唱。さらに赤木恵子による「イヨマンテの夜」が続きました。これも古関裕而の作曲で、年配の方々には懐かしい歌。続いて、山形県の民謡・新庄節と地元福島県の新相馬節。最後は、いつものコンサートの通りに反戦歌「死んだ男の残したものは」。
　うたの合間にトークがあり、曲にまつわる話はわかりやすく丁寧に、55歳で短大音楽科に入学した学校生活の話では会場の笑いを誘い、また原発がらみの話では観客を落涙させたりと、あっという間の２時間。
　出演者への花束贈呈の役を担ったのは、友情出演者の子どもたち６人と、他にひとり５歳の少女。この少女は、2011年３月、福島第一原発の事故直後、母親と共に赤木恵子宅に避難してきていた子で、コンサート当日、自分の手で赤木恵子に花束を渡したいという申し出があり、急遽実現しました。
　このあと、アンコールにかえて、再びご来場者と出演者によって「とんがり帽子」を熱唱。出演者全員が客席の間を通って挨拶しながら、歌いながらのフィナーレとなりました。

「私の大好きなお父さん」を歌う友情出演者の佐藤香織とピアノの佐藤恵子ショパンの「ノクターン」を演奏する友情出演者の平山翔子

武満徹没後20年企画 赤木恵子「武満徹うた曲」リサイタル

赤木恵子「うたの会」コンサート