うつけ信長

鈴木旭(すずき・あきら)
歴史小説 定価(700円+税) 2012年8月10日発売

<内容紹介>
第1回歴史群像大賞受賞作品の電子書籍化。天下に覇を唱える者にはそれなりにリーダーとしての資質が備わっている。その資質に魅かれて人は集まる。しかし、資質の内実は人によって大きく異なる。信長、秀吉、家康。それぞれ強烈な個性の持ち主だったが、「うつけ」と評された信長が他の二人と違う異彩を放っていたのはどの部分か。大胆と細心、非情と優しさ。個性の振幅の激しい信長は、彼を見る位相によって、その姿形も大きく変わる。未知の新しい武器への飽くなき興味、市場経済への先見、細心にして大胆な戦術と戦略……大軍今川義元に乾坤一擲の勝負を挑む桶狭間の戦いまでの躍動する魅力的な<うつけ信長>が著者独自の解釈によって活写された歴史小説の傑作。信長のもとに集まった若き日の木下藤吉郎、前田利家、蜂須賀小六、佐々成政、さらにはお馴染みの柴田勝家、森可成、滝川一益、池田興恒らの脇役陣も個性的に描かれていて読み応え十分。

〈目次〉
はじめに 弾正忠織田家 
第 一 章 なまずの蒲焼の巻 惣領の決断
第 二 章 くつわ踊りの巻 商人団との同盟 
第 三 章 古川の鮒の巻 ヘッドハンテイング
第 四 章 一羽の山鳩の巻 新旧の相剋 
第 五 章 桂馬の二段跳びの巻 新しい国造り 
第 六 章 尾張大根の巻 青年の志 
第 七 章 鷹踊りの巻 独裁王の本音 
第 八 章 蓮飯の祝いの巻 新時代の予見 
第 九 章 泥だらけの脇差しの巻 絶体絶命の危機 
第 十 章 粗末な田舎料理の巻 商人王国の建設 
第十一章 敦盛の舞の巻 決死の逆転勝利 
第十二章 兄弟喧嘩の巻 尾張統一戦争 
第十三章 相撲大会の巻 桶狭間合戦 その一 
第十四章 一番槍の巻 桶狭間合戦 その二 

 

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鈴木旭(すずき・あきら=本名)



  歴史作家。平成6年(1994)5月、『うつけ信長』(学研・歴史群像新書)で「第一回歴史群像大賞」受賞。著書多数。歴史研究家としての豊かな知識と経験をベースに著作活動を展開。いつもユニークな視点と史論が話題になる。
 最新作の「面白いほどよくわかる日本史』『面白いほどよくわかる世界史』『面白いほどよくわかる戦国史』『面白いほどよくわかる古代日本史』(いずれも日本文芸社刊)四部作は、最近の出版界では特筆に値するロングセラーブックスとして注目を浴びている。
 昭和22(1947)年6月、山形県天童市高擶(たかだま)生まれ。東京都品川区八潮在住。中学卒業後、仙台の東北工業大学電子工業高等学校に進学。時代最先端の電子工学を学びながら途中で進路変更し、法政大学第一文学部入学。地理学と史学、経済学を同時に学び、独自の歴史観を確立する。
 三十代半ばまで浪人暮らしの後、ジャーナリストとして独立。リクルートやダイヤモンド社、学研でビジネス、サイエンス、ニューメデイア、ロボットなどの情報誌で縦横無尽に健筆を奮った後、学研「歴史群像シリーズ」創刊に関わったことがきっかけで歴史作家業に専念。
 ノンフイクション専門の歴史作家として筆を振う一方、歴史家・歴史研究家として古代祭祀遺跡の調査研究活動に従事。古代祭祀学という新分野を開拓する。いま、ノンフイクション専門の歴史作家からフイクションの小説界に復帰。キャリアを生かして歴史小説界に新風を吹き込む勢いあり!
鈴木旭の著書一覧

鈴木旭関連情報

異伝最上義光 立志編


鈴木旭/歴史小説/800円+税

2012年1月27日発売
◆異色の戦国武将の生涯を著者独自の史料解釈と想像力で描いた壮大な物語の第1巻。

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うつけ信長

鈴木旭/歴史小説/700円+税 
2012年8月10日発売
◆第1回歴史歴史群像大賞受賞作品の電子書籍化。桶狭間の戦いまでの若き日の信長の躍動する姿を活写。
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ピラミッド黙示録 前編  

鈴木旭/ノンフィクション/700円+税
2018年4月20日発売 
◆たったひとつの岩石に刻まれている謎の絵文字・絵模様。見逃してしまえばただの石ころにすぎなくなるが、謎を解析すれば、先人たちが残した貴重なメッセージと深遠な古代世界が目の前に広がる。磐座、組石遺構、聖なる山、ピラミッド……謎を解く快感が次の謎解きへのバネとなる。この魅力のサイクルにとりつかれた著者は各地のミステリーゾーンへと分け入って行く。
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ピラミッド黙示録 後編

鈴木旭/ノンフィクション/700円+税
2019年1月25日発売
◆ピラミッド黙示録の後編。「希望の書」の完結編。古代山岳祭祀遺跡の研究に半生を捧げてきた著者の調査フィールドは国内にとどまらず国外へも。インドネシア、パラオ、済州島……。目の前に姿をあらわすピラミッド、巨石、磐座は各地の独自文化の象徴か、それとも共通文化のバリエーションか。点と点を繋ぎ、線から面へ、著者は豊富な経験に基づく想像力を駆使して古代人の精神世界や遺跡に込めた思いを繙いていく。
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ドクターいわくらの龍宮城探検記

鈴木旭/ノンフィクション/700円+税
2019年7月12日発売
◆古代山岳祭祀遺跡の研究に半生を捧げてきた著者が挑んだ与那国島海底遺跡調査の全容を記したのが本書。ベストセラー『神々の指紋』で知られるグラハム・ハンコック氏らと協力し合いながらも、長年にわたる磐座(いわくら)調査・研究の成果に基づいて、その視点を海底のみならず島内陸上に点在する巨石にも向けた著者は、独自の調査チームを編成して謎の解明に乗り出す。
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戦国武将直伝 国家経営の論理と哲学

鈴木旭/歴史・哲学/700円+税
2022年12月16日発売
◆今から500年ほど前の日本。群雄割拠する戦国時代。天下取りを目指して知略を尽くしていた武将たち。自国の領地・民を守り如何にすれば他国を屈服させられるか。その先に見えてくる天下の平定。彼らは何に重きを置いて動いていたのだろうか。本書は、毛利元就、武田信玄、織田信長、豊臣(羽柴)秀吉、徳川家康、伊達政宗の6人にインタビューするかたちで、彼らの思想・行動の原理を解き明かしている。インタビューは架空だが、史実に基づいての受け答えはリアルであり、国家経営の要諦に迫っている。
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 上杉鷹山を指南した酒田商人 本間光丘

鈴木旭/歴史・哲学/700円+税
2023年2月17日発売
◆江戸時代中期、破滅的な財政危機に陥っていた米沢藩を質素倹約、殖産推進によって立て直し名君として知られる上杉鷹山。40年に及ぶ鷹山の藩改革が、ようやく実を結び始めるのは後半の20年に入ってから。その成功に至るプロセスで重要な役割を果たしたのが庄内藩の酒田商人・本間光丘。本書の著者は力説している〈光丘なくして鷹山なし。これは、何度繰り返しても言い過ぎではない〉と。鷹山が挫折からもう一度立ち上がろうとしたときに頼ったのが光丘。〈鷹山公の背後には、本間光丘という希代の名コンサルタントが軍師的存在として立ち現われ、その指導と助言に従って再建事業に着手した時、初めて前半生の二十年間にわたる苦闘の積み重ねがモノを言い、息を吹き返したのである〉。本書は鷹山を指南したその本間光丘の経営哲学を余すところなく伝えている。堅実に徹し、派手な投機には手を出さない。金を貸す相手には無理のない返済方法までを指南。必要な社会事業には惜しみなく金を注ぐ。一介の商人にとどまらない巨象の姿が見えてくる。
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